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暖かな午後の陽気の中、船は新たな港町を目指して走っていた。
島は肉眼で見えるほど近づいている。
もう少しで到着するだろう。

新たな町も気になるがサンジには常日頃、気になっていることがあった。
ルフィは嫉妬をしたりするんだろうか。
チラリとルフィの様子を見てみる。

「チョッパー! 待てって~」
「ルフィは鬼だろ? 待たねェぞ!」

あはは、と楽しそうに笑いながら船を駆け回るルフィとチョッパー。
どうやら鬼ごっこをしているようだ。

「捕まえた! 今度はチョッパーが鬼だな!」

ルフィはチョッパーが逃げないようにギュッと抱きしめる。

「あはは、捕まった~よし! ルフィをすぐに捕まえるぞ」
「え~? 簡単には捕まらねェぞ!」

楽しそうな二人にサンジは和むどころか顔が引きつった。
我ながらチョッパーにまで嫉妬するなんてどうかしていると思うが心が勝手に嫉妬するのだから仕方がない。

「……おればっかり嫉妬してる気がするなァ」

ルフィの気持ちを疑うわけではないが、サンジは嫉妬されてみたいと思った。

鈍いルフィが簡単に嫉妬なんてするだろうかと思いつつ、やるだけやってみようかとサンジは変に前向きだった。

(さて、どうしようか)






町の女に声をかける

ナミばかり構ってみる

やっぱり止める