ぼんやりしていると思わず眠ってしまいそうな穏やかな昼下がり。
甲板で寝転がり、うとうとしているルフィの頬をナミが突いた。

「寝てるの?起きなさ〜い」
「ん〜まだ寝てない…」

目をこすりながらルフィはナミをぼんやり見つめた。

(か、かわいい!)

あまりの可愛さにナミはルフィの頭を撫でまくった。

「な、なんだよ〜」
「気にしないで。私のツボにハマっただけよ」
「?」

ルフィはナミの言った意味がよくわからずポカンとしていた。

「じゃなくて、掃除!今、大掃除してるのよ」
「掃除?」
「お世話になってる船なんだからたまには隅々までキレイにしようって話になったのよ。みんな、もうしてるわ」
「船長を無視して話を進めんなよ〜まァいいけどな!掃除掃除〜おれもする!」

ルフィは勢いよく立ち上がった。

「ストップ!あんた一人にさせるのは不安だわ…何か壊されそう」
「え〜そんなことねェと思うけどなァ。できるって!」

口を尖らせてルフィはナミに抗議する。

「ダメ。絶対ダメ。風呂場か買い出し、どちらか選びなさい」
「買い出し?掃除じゃねェじゃん……」
「いろいろと足りない物があるのよ。今すぐ必要ってわけじゃないけど買ってきてくれると助かるわ」

ルフィは腕を組んで悩んだ。

(掃除や買い出しも楽しそうだけど、ちょっと眠ィな〜どうしよう?)









「風呂掃除する!」→サンジ

(こっそり寝ちゃえ)→シャンクス

「買い出しに行く!」→エース