買い出しをするためにルフィ達は港町に立ち寄ることになった。
サンジは甲板から町を見ながら今日の予定を考える。
そして密かに気合いを入れた。

「よし…今日こそ言ってやる」

サンジは前々からルフィに告白しようと思っていたのだ。
気をつけていなければ襲ってしまいそうな自分が嫌だった。
そろそろ限界なのだろう。

「…逃げられるかもな」

ナミと話をしているルフィに目を向ける。
何度か告白しようとしたがなぜか言おうとすると逃げられるばかりだった。

告白したところで成功するかもわからない。両想いかどうかも悩むところなのだ。しかし、言わなければ何も変わらない。

「ぶっつけ本番ってヤツだな」

船を降りるクルー達を見送ってからサンジはまだ船にいるルフィに声を掛けた。

「お前はどこにもいかないのか?」
「いや、これから行くんだ〜サンジは?」

出掛けるのが楽しみなのかルフィはニコニコと笑いながらサンジに応えた。
いつものその笑顔にさえ理性が揺らぐ。

「おれ? おれは……」









いきなり告白する

しばらく様子を見る