「なァ、ナミ。サンジとゾロはなんで仲悪いんだ?」
甲板で言い争いをするサンジとゾロを見ながらルフィはナミに聞いてみた。
「あんた、それ本気で言ってんの?」
「へ? いや、仲良しだとも思ってるぞ」
「仲良し? あ〜好みのタイプが一緒だもの。ある意味、仲良しよねェ」
「好み? 二人共、好きな奴がいるのか?」
「そうそう。だからお互い牽制しあってるのよ」
「ふーん。よくわかんねェな」
「はァ、二人には牽制するより先にすることがあるんじゃないかしら」
ゾロが額に青筋を浮かべてサンジに向かって剣を抜こうとしている。
(二人の気持ち…全然、伝わってないじゃない)
ナミは前から気になっていたことを聞いてみることにした。
「ルフィ、あんたゾロとサンジ君、どっちが好きなの?」
「どっちも好きだぞ」
大方、予想通りの返事にナミは脱力した。
「いいから…どっちか一人選びなさい」
「えー、急に言われてもなァ。うーん」
結構、真剣に悩んだ末ルフィは答えた。
・「サンジかな」
・「ゾロかな」