「ルフィ、好きだ」

考えるより先に言葉が出ていた。

「え?」
「ルフィのことが好きだ」

ポカンとするルフィにサンジはもう一度、告白をする。
するとルフィはニカッと笑った。

「おれもサンジのこと好きだぞ!」
「え!?」

サンジはルフィの返事に驚く。
じわじわと喜びが体を巡りだしたとき、ルフィの次の言葉に固まる羽目になった。

「改まって言わなくても、仲間なんだし、嫌いなわけないだろ」
「………えっ?」
「なんか、照れるな〜。あはは、陽も暮れてきたし帰ろっか」

固まったサンジの横をスルッと抜けて、ルフィはスタスタと歩きだした。

「サンジ? 帰るぞ〜」
「……………あァ」

まさか、こんなオチが待っているとは思わず、サンジは暗い気持ちでルフィの後を追った。

「こんな場所で突然、友情や仲間の意味の好きを言うワケねェだろ…どこまで鈍いんだ」

好きと言われて、嬉しいやら悲しいやら。
今さら告白し直す気力もなく、サンジは複雑な気持ちでルフィの横を歩く。
こうしてサンジの告白は失敗に終わった。








*END*


チョッパーのアドバイス


アドバイス!? 難しい……
う〜ん、突然告白しても伝わらないかも。
ルフィは鈍いからなァ。
でも、強引すぎるのもダメだと思うぞ?
でも、おれ、サンジにルフィを取られたくないなァ。
アドバイスになったかな?