「引き返すか」
「そうだな〜。何もないもんな」
ルフィ達は元来た道を引き返した。
再び喧騒の中に戻る。
「ルフィ!」
「うお、ナミ。ゾロとチョッパーも」
分かれ道の分岐点に帰って来たところで二人はクルー達とばったり出会った。
「ゾロとチョッパーには偶然会ったのよ。どうせ船に帰るんでしょ? 一緒に行きましょうよ」
「そうだな〜もう夕方だもんな。サンジ、そろそろ帰るか」
「………そうだな」
予期せぬ場所で二人きりの時間が打ち砕かれサンジはガックリと肩を落とす。
この状況では告白どころではないだろう。
「散歩、楽しかった! また行こうな」
「そうだな」
ルフィに笑い掛けられ、サンジも笑う。
しかし、あっという間にナミとチョッパーにルフィの隣を取られてしまった。
これも仕方ないかとサンジは苦笑して、いつもどおり、みんなと賑やかに船へと帰るのだった。
*END*
ゾロのアドバイス
なんでおれが……
ルフィに告白するチャンスなんてそう何回もあるわけないだろ。
行き止まり場所なんてチャンスじゃねェのか?
見極めてしねェと一生告白できねェだろ。
船で告白しようとするならナミもおれも邪魔するからな。
……これ、アドバイスになんのか?